一見イボかと思ったらシミだった!?その違いと正しい治療法について

可愛い女性

イボのように皮膚が盛り上がっているシミを「脂漏性角化症」といいます。皮膚の老化現象でもありますが、「老人性イボ」とも呼ばれる良性腫瘍と分類されます。遺伝的な要因も含まれ、早ければ20代で発症。顔や身体、頭など様々な部位で発症する可能性があり、主な原因は紫外線による日焼けで、光老化による現象のひとつとなっています。

特に60代以降高年齢の方では、男女問わずにほとんどの方が発症しています。紫外線を浴びやすい部位では特に発症しやすくなっていますし、光老化というのは蓄積したダメージの結果が、年月をかけて発現してくるものになります。できるだけ早い時期から日焼け対策は日頃から十分におこなうことが大切です。

脂漏性角化症は、角化した皮膚が盛り上がっていってしまうものなので、発生当初1-2㎜程度のものが放っておくと少しずつ大きくなってしまうのが特徴です。そもそも、この脂漏性角化症は、いわゆる一般的なシミとの発症メカニズムは似通っているといわれます。つまり、新陳代謝の機能が低下しているため、本来、押し出され排出されるべきメラニン色素などが皮膚に沈着し、硬化、更に角質が厚くなり膨らんでしまうということです。

■ウィルス性イボと脂漏性角化症の見分けは難しいので皮膚科で診てもらうのが一番

イボにはいつくか種類がありますが、ウイルス性イボの場合、その名の通りですがウイルスに感染をしてできる腫瘍です。肌の奥に芯のようなものがあり、ウイルスそのものを除去しない限り再発する可能性がとても高く、ウイルスの種類によっては、感染性があります。

ウイルス性イボについても、身体の様々な部位で発症する可能性があり、脂漏性角化症の発生部位と重なります。ウイルス性イボを放っておくと、あちこちにイボが増えてしまうこともありますし、場合によっては他人に移してしまうこともありますので、要注意です。ウイルス性イボの場合は、しっかりと肌の奥にある芯から根治をした方が良いため、皮膚科での治療、または市販薬「イボコロリ液体タイプ」などの使用が望ましいとされています。

ウイルス性イボと、脂漏性角化症の見分けは難しいことが多く、皮膚科で診てもらうのが確実で一番です。どちらも放っておいても治るものではなく、それぞれ有効な治療法というのは違ってきます。そして、どちらも早めに対処することが、広がることを防ぎます。

■まれに皮膚ガンの場合もあるので気になる場合は病理検査をしたほうがいい/h2>
脂漏性角化症は良性腫瘍であり、元は角化した皮膚ですので、実際には放っておいても大きくなるだけなので害はありません。しかし、まれではありますが、皮膚ガンの場合もあります。一般的に見た目の差異が分かりにくく、皮膚科医であっても一見では判断が難しいとされるのが、日光角化症(皮膚ガンの前癌病変)や、皮膚ガンとよばれる悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性です。

皮膚ガンについては、何層にも重なっている皮膚のうち、どこにガン細胞が見つかるか、奥であればあるほど、転移の危険性などが高くなります。表皮にのみガン細胞がたまっている状態である日光角化症では、ガンという診断には至りません。確実にガン細胞を除去することができる段階であるとされています。とにかく早く発見することが大事ですので、肌の気になる症状は早め早めに皮膚科を受診することが一番です。

ダーモスコピー検査という特殊な拡大鏡をつかう検査では、皮膚のメラニン色素や毛細血管をみることができ、ほとんどの場合、痛みも無く短時間でおこなえるこの検査で判別することが可能です。また、組織を一部切除して病理検査をすることで確実に診断をおこなうことができます。

■治療には皮膚良性腫瘍摘出術という保険適応の方法がある/h2>
脂漏性角化症の治療には、健康保険が適応となるの治療法があります。ただし、いわゆる一般的なシミ(老人性色素班)となる場合は保険適応外であり、まずは脂漏性角化症との診断が必要になります。また、レーザーによる治療は保険適応外です。保険適応の治療法のひとつとしては、電気メス・金属メスによる外科的な皮膚良性腫瘍摘出術という方法です。短時間の日帰り可能な手術、局所麻酔を使用して、患部を浅く切除して、脂漏性角化症を除去します。

1回の手術でしっかりと除去することができますし、麻酔を使用することで痛みはありません。ただし、抜糸や経過観察など複数回の通院が必要になるとのこと。切除した部位には擦り傷のような腫れが出ますが2週間程度で引きます。また、切除した腫瘍については、良性であると思われる場合でも、顕微鏡による病理診断を勧められることが多いようです。

■液体窒素での凍結治療もあるが痛いのがネック/h2>
脂漏性角化症の治療では、保険適応となる液体窒素での凍結治療もあります。特に大きな腫瘍や悪性の疑い等でなければ、一般的かもしれません。患部に液体窒素をあて凍結させてしまいます。その部位がかさぶたとなりますが、1-2週間後にかさぶたが取れると脂漏性角化症も除去されます。

麻酔も不要で、手軽な治療法であるため、広くおこなわれています。痛みは個人差がありますが、液体窒素を患部にあてるその一瞬には “痛い” と感じる方が多いとのこと。とはいえども、イボなどの治療では一般的な方法で、大人だけでなく乳幼児であってもこの液体窒素による凍結治療を麻酔なしでおこなうので、痛みについてはある程度許容のできる範囲であると言えそうです。

凍結治療の場合、1度の治療では完全に除去できないことも多く、経過観察とともに、複数回の凍結治療をおこなっていくこともあります。また、炎症による瘢痕が残ってしまう可能性も高く、そのため顔面の場合には凍結治療はおこなわないとのこと。